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覚林さん

秋田はふたたび冬にUターン・・・しかも”真冬日”だ。この天気、水曜日あたりまで続きそうだ。なかなか程遠い秋田の春である(´;ω;`)ウゥゥ

雪は今回7~8cmほどであるのだが、気温が低い・・・道路はアイスバーンだ。それに時折吹雪いた🌀ところで、下の写真を見て頂こう。ここは県道であり、この先の別の県道とつなぐことになる。そこで、ここは埋め立ても出来ず、橋になっている。その名も「仁賀保大橋」。橋はご承知の通り、道路上はとても冷えて凍る。ましてここは坂道であり、下りになると走行時危険になる。

そこでここには電熱が埋設されていて、冬でも真冬日であってもここには雪がない。もう一か所は象潟地域にある地下水を上げて、道路に終日放水されている場所があり、そこにも雪はない・・道のすべてがこうであったらと思うが・・・とても出来ない事。先ずは自ら安全走行を心掛けねばなるまい。

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雪になると、いつも集まるスズメたちにとっては気の毒だ。俺はベランダに出て餌もやれない。きょうは飛んできて、雪を散らして餌を探している。風さえなければ、ベランダに出れるのだが・・・これまたやむを得ない。

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ところで、「鳥海山・飛島ジオパーク」については日本ジオパーク委員会から再認定されたことをつぶやいた。これは、2016年に初認定されていたのだが、原則として4年ごとに認否されるもので、そのために本市では昨年に審査が行われていた。「鳥海山・飛島ジオパーク」は秋田県と山形県の県境をまたいだエリアで、秋田県では本市と由利本荘市、山形県では酒田市、遊佐町に及ぶ広大なエリアだ。

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   <ネットより  鳥海山と九十九島 >

この範疇にあるひとつが「九十九島」。田んぼの中に点在し、昭和9年に天然記念物に指定されている。周りが田んぼゆえ水を張られるとまるで島のようになるし、そこに鳥海山が映える。この島々は103ありかつては入り江の島々であった、それ故古くは松島と並ぶ景勝地であったようだ。ところが1804年の地震によって、隆起して陸地になった。

そこで藩では島を潰して新田として開発の話が持ち上がった。ここに一人の坊さんが登場する。かつては芭蕉はじめ、多くの文人墨客が訪れていたことから、この景観は後世に残すべきだと嘆願したという。その坊さんが、覚林というかん満寺の24世住職であった。その覚林は公家を頼って京に上り、一体が寺領になる。こうして藩は島に手をだせなくなったのだ。

しかし、覚林は藩の命に背いたとして捕らえられ、獄死した。従って、この覚林和尚がいなかったら、この景観が残らなかったかもしれないのだ。今の姿があるのは、覚林の命を賭けた物語が存在していた。

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ただし、こうした歴史の足跡も本市ではあまり知られていなかった。藩にあっては、覚林に関する多くの文献を処分していたこともあったからだ。そこで、俺の大先輩が「覚林和尚を顕彰する会」を立ち上げ、俺も誘いを頂き会員となった。この会では、様々に資料を集め、年譜を作り、功績を称える看板を建て、法要を毎年行ってきた。そして、今年、200回忌を行い、記念誌を発刊して会を閉じる事にした。

まちには「にかほ市の歴史ソング」”ふるさとの風になり”が作られ、その一節にこの覚林を歌った歌詞がある。

   象潟 島守り覚林さん
   あなたが護った 九十九島
   奥の細道 夢の跡
   ソヨソヨ ソヨソヨ
   あなたの想い
   ふるさとの風になって
   島から島へ 幸せ運ぶ

覚林がいなかったら、象潟が国の天然記念物や名勝に指定されることはなかっただろう、今回のジオパークの認定もなかっただろう。今流にいうならば、自然を護った先駆者ということになるのかも知れない。ただ、今回の審査でも指摘されたようだが、この島があるために農家は大変な労苦をしていることもある。大規模な区画の整理もされないことから、耕作放棄が進み荒れ地になっている田も広がっている。この課題をどうクリアして、後世に残していくのか、今度は現在生きている私たちに与えられた課題になって来た・・・

 

 

 

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コメント

橋は凍結という危険な場所ですから、そのような装置も必要でしょうね。道路中央部から水が出るのを映像で見たことがあります。雪国ならではの光景でしょうか。

地殻変動で海が隆起して陸地になる、想像を絶する現象ですね。陸地になった九十九島を保存しようと立ち上がった覚林和尚、並みの意思ではできない命と引き換えの偉業ですね。今の現状をみれば、和尚も喜ばれていることでしょう。

投稿: 京じじ | 2021年2月 9日 (火) 09時35分

こんにちは。
雪は如何でしょうか?
止んで欲しいですね!

覚林和尚さま、凄い方がいらっしゃったのですね。
郷土の誇りでしょう!

ジオパーク、認定良かったです。

投稿: マコママ | 2021年2月 9日 (火) 12時48分

京じじ 様

コメントを有難うございます。
冬の凍結している坂道はとても危険です。特に下りが
一番なのですが、ここの橋はヒーターが埋設されていて安心です。今では一般家庭でも、玄関前や車庫前にヒーター埋め込んでいる人もいます。
本市の”覚林和尚”、命と引き換えの英断には凄さがあります。かつては米が不足していた時代です。島よりも田んぼ、景観よりも米だったと思うのですが・・・凄い人物が本市にはいたものです。

投稿: でんでん大将 | 2021年2月 9日 (火) 13時48分

マコママ 様

コメントを有難うございます。
昨日は終日の大荒れ・・・昼からは俺も「飢餓海峡」観ました・・・モノクロ映画って、妙な迫力がありましたね。
”覚林和尚”・・・こんな政治家が日本に欲しいですね・・・田舎が嫌いで農業が嫌で、秋田を逃げるように飛び出した人もいますが、彼は地元の宝物と知り、それを護った人物です、凄いと思います。

投稿: でんでん大将 | 2021年2月 9日 (火) 13時54分

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