今年の主役(牛のこと)
上の色紙は暮れにもとめたもの。今年の干支は「丑」、子年に蒔いた種が芽を出して成長する時期である、そんな解釈があると言う記事が、新聞の元日に載った。それに、丑年には”我慢”や”発展の前触れ”との意味付けされているともあった。
牛は農耕とも深い関りがあって、稲作と同時期に伝わったとか。それは益牛としての農耕牛としてであった。俺の子どものころ、我が家にも牛がいた。祖父がその牛を操って、代掻きしていたシーンが今でも脳裏に浮かぶ。その周りにはいっぱいのウミネコがいて、長閑ながらも生きて行かねばならないという強さも感じさせるものだった。
牛は守り神のようなものもある。赤べこは福島に旅行したときの土産だ。赤べこは疫病から守ってくれる、今は郷土玩具として売られているのだが、そもそもの謂れはそうだと言う。我が家ではリフォームしたときから、裏口に飾っているいて・・・妻はいう。裏口には赤べこ、玄関には疫病神のお札・・・これでコロナも入って来ないだろう、そう笑うものの・・・不安はつきない。
コロナの感染は日増しに増えている現状だ。秋田県は全国的には感染者数が少ないものの毎日出ていて、昨日現在で167人。鳥取県の165人に次いで低いものだ。だが、俺は正月明けが怖ろしい?そんな不安を持っていたが、不幸にも的中してしまった感じ。それはいくら自粛を求めていても、大都市から帰郷する人はいる。それが元になって広がる・・・秋田県のこの所の感染拡大もその構図であった・・・
コロナによっての死者も、感染の広がりに伴って増えている。地域によっては、医療崩壊が始まっていて、コロナの対応が優先されてそれ以外の治療が容易ならない状況だとも聞く。従って、コロナの感染拡大によって、他の病気で亡くなる人も増加しているようだ。政府では先日、首都圏で緊急事態宣言がされたものの、果たしてどのような結果になって出て来るのか・・・大阪はじめ、他の地域でもその宣言をと要請しているようでもあり、今の状況からして地域を絞っての宣言が最良なのか、俺はそれには危惧を持っている。今回、これで押さえることが出来なければ、もう取り返しのつかない事態になるのでは?そう思っている。医師の多くは言っている。新型コロナウイルスは風邪の一種ではないと。
記述が干支の丑から始まって脱線してしまったが・・・
今年の主役である「丑」に絡んで、秋田県の”黒毛和牛”についての記事も秋田魁新報には掲載された。
実はわが地区(由利本荘市・にかほ市)は”秋田由利牛”というブランドをもつ、黒毛和牛の産地なのだ。俺の隣りの集落では、従兄弟もその牛を飼っていて、管内では優良牛の飼育者として名をなしている。現在は、幾分値を下げてはいるものの、1頭で100万円を超すような牛を何頭も市場に出した・・・今でも通常、50頭前後を飼育している。
JA秋田しんせいのHPを覗くと・・・<以下の写真はそのHPより>
清らかな空気ときれいな水、豊かな牧草に恵まれた鳥海山山麓に広がる高原、ここで「秋田由利牛」は飼育されている。適度に引き締まった肉質と赤肉の中に、きめ細やかな脂肪を持ち、サシまでおいしいのが特徴。平成19年3月に、秋田県初の地域団体商標に登録された、とある。出荷六ヶ月前から、飼料用米を1日1kg以上食べさせる要件もある。
俺も農業関係の団体で仕事をしていたので、ブランド牛を作るまでの事はいささか知っている。当時は、牛を飼うのはじいさん主体の仕事とされていたようだが、俺の上司はもとよりこのブランド牛の育成に関わった方だった。休日、夜昼に関わらず育成の指導に尽力した。そんな職員・JAの努力が報われてブランドが確立したのであった。
ただ、こうしてブランドは確立したものの、地域にあっての牛を飼う事には課題が出ている。ひとつは匂いであり、地域住民とのトラブルもある。それで牛舎を山間に移動した農家もある。
それにアンケートを見ると、好きな牛肉料理ではすき焼きが第一位であり、以下はステーキ、焼き肉、ローストビーフ。だが、普段に食べる肉の問いには、63%が豚肉であり、牛肉は鶏肉の29%をも大きく下回ってわずか7%。我が家でも牛肉の消費は少ない。すき焼きではたまに牛肉にするが、大方は豚肉だ。確かに焼き肉にしてもおいしいのではあるが、なれないという事もあるのか、牛肉独特の甘さが気になっている。ただ、地元の農家がやっきになって頑張っている牛肉の生産だ。応援もしたい・・・
<廊下の牛の飾り>
今年の主役・丑(牛)、大事にしながら食べてやることも大事なことだろう。きょうは丑から牛へ、脱線してしまったが、モウいい加減にしろと言われないうちにこの辺でペンを置く。今晩も訪問頂きウシシシシ( ´艸`)有難うございました😃
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コメント
各地方でお肉の趣向は違いますね。
じじは牛肉50%、豚肉40%、鶏肉10%の比率でしょうかね。
すき焼きに豚肉とは初めて聞きました。
そう言えば、関東で焼き鳥と言えば豚肉と聞いたことがありますが、本当なんでしょうかね。鳥ですよ、なぜ豚肉?。
今年は焦らずじっくりと牛歩で行きます。
投稿: 京じじ | 2021年1月11日 (月) 09時18分
こんにちは。
美味しい牛さんが御地にはいて羨ましいです!
私は今、お肉類、鶏肉だけです!
早く美味しい牛肉を頂きたいです。
焼き鳥は鶏肉だと思いますが?
投稿: マコママ | 2021年1月11日 (月) 12時01分
記事を拝見して、思い出しました。
米沢の山村では、同級生の家によく遊びに行ったのですが
家続きに牛舎があり、その前を通って玄関へ。
子供心に、牛がとてつもなく大きく見え、ちょっと
怖かったのですが、友達は牛とすれすれに歩きます。
友達のスカートの端を持ちながら、小走りで通りました。
慣れると、おとなしい牛でしたが、よだれがちょっと・・・
牛の顔を思い出し、懐かしかったです 🐄
投稿: hana | 2021年1月11日 (月) 20時46分
京じじ 様
コメントを有難うございます。
京じじさん宅は余裕が?我が家の肉の多くは豚に依存です。和牛の産地でありながらも、地域の肉の消費は我が家と似ている感じです。まだ少し、牛肉には慣れないのではと思っています。価格の事もあるのでしょう・・・ね。
投稿: でんでん大将 | 2021年1月12日 (火) 07時27分
マコママ 様
コメントを有難うございます。
我が家での肉はほとんど豚肉です、貧乏性なのでしょう、それにまだまだ牛肉に慣れないところがあるのかも知れません・・・
今度、”秋田由利牛”を機会がありましたら、召し上がって下さい。
投稿: でんでん大将 | 2021年1月12日 (火) 07時31分
hana 様
コメントを有難うございます。
我が家でも俺の子どものころには、牛を飼っていました。農耕用だったと思います。その後、JAの計画にのって乳牛も・・・
妻の実家でも飼っていて、俺の子どもたちは「モウじいちゃん」って呼んでました。俺も大動物は苦手ですね・・
投稿: でんでん大将 | 2021年1月12日 (火) 07時34分