にかほ発「秋」 ⑤あがりこ大王・女王に会いに行く
きょうで10月が終わる、そして満月である。ブルームーンというらしい。
午後5時18分、巾山からわが郷にもその満月が出た・・・とてもきれいな暖かそうな月、数年前、俺はこの満月を横浜で撮ったのだったが、印刷して驚いたっけ!その満月の中に飛行機が写っていたのだった。そんな思い出のあるブルームーンである。
きょうの天気予報は☀だった(はず)、所が朝には雨だった・・・おいおい違うんだろう。そう思っていたら、俺の嘆きを聞いたようにその後、日が差して来た。そうしたら勿体なくなって、午後からは📷を持って当市のレクレーションの森に出掛けた。本来ならば混雑しないように平日に行きたかったのだが、今年は山の状況が違う、あちらこちらでクマが出ている。それだったら土・日で人が多い方が良いだろうと・・・
最近、特に観光客が増えている”獅子ヶ鼻湿原”に行った。木道は中に進んでいくと、朝の雨のせいか濡れていて、さらには落葉がいっぱいで滑る。だから用心しながら歩いた。
駐車場から40分ほど歩いて行くと・・・
ここからは10分で「あがりこ大王」の前にでるのだが、その前に「燭台」がある。この写真では左の曲がっているあたりが、まるで燭台のようだと、この名がついた。
そして、「あがりこ大王」だ。それも同じだが、ここらは 異形のブナの群落なのである。つまりブナはかつて木炭にされていた。だからブナを切ったのだが、切るとそこからまた芽が出て伸びる。伸びるとまた切る。その結果、こうした異形のブナ群が出来たのだ。
あまりにも巨木故、森の巨人として「あがりこ大王」と名付けられ、ここ獅子ヶ鼻湿原の象徴になった。他にも面白い形のものが多く、それらが黄葉してとてもきれいだ。
この地から鳥海山が見えるのだが、きょうは曇ってたので残念!
そこを戻って、今度は「あがりこ女王」に会いに行った。
大王よりはやや小ぶりであるが、貫禄はある。ここが見つかり、名付けられてまだ日も浅い。
このすぐ近くにあるのが、「鳥海マリモ」・・・マリモと言っても阿寒湖のような丸いものではなく、一体が苔が敷かれたようになっているのだ。残念ながら、落ち葉で全体を見ることが出来ない。当局に、落ち葉を除去すべきだと多くの市民は口を合わせていうのだが、大学の先生の意見を伺うと、それも自然だからと言うらしく、そのままにして置くべきだと。
俺もこれでは、苔に対しても悪影響を及ぼすだろうと思うし、見物に来られる方は落胆するようなので、落ち葉は除去すべきと思う・・・
そのままにしておくのが果たして良いのか、そのままにしておくのが本当の”自然”なのか、貴重な苔だからこそ落ち葉は取り除いてやるのが俺は良いだろうと思う。でも、どこの世界もそうなのだ。上に対しては物を言っても、顔を縦にすることがない。
去年は11月5日に行った。今年は結果的には少し紅葉が遅れているようで、早かったようだ。でも、これからは日一日と安定した天気は望めないだろう、時雨れる日も多くなるだろう・・・そう思うと、きょうで仕方なかったと、自分に言い聞かせた。
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