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「コーヒーが冷めないうちに」と俺

昨日まで従兄弟の稲刈りの助っ人だった。コンバインを運転するのは従兄弟であり、俺はカントリーに搬入する時の軽トラの運転、あとは従兄弟が自宅に籾運搬時に、俺はコンバインに乗る。だから、大した助っ人ではなかった。大きな戦力ではなかった。あとは20aほどだし、自分ひとりで大丈夫という従兄弟、だから俺の助っ人は・・・

ってなことで、昨日で俺の助っ人は終った・・・

従って、きょうからは特にやらなければならない仕事、急いでやらねばならない仕事もない。ゆるゆると来年の為に、今後はやっていこうかと思う。ところがきょうは小雨・・・妻も畑の整理もあるようだが、雨では畑仕事も気がひけるようだ。

ということで、ふたりで映画に行く事にした。きょうは小雨でもあるから、身を細めて行く必要もない・・・映画は「コーヒーが冷めないうちに」を観る事で・・・

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この本は昨年だったか、俺は読んでいた・・・映画のパンフレットには”号泣必至のベストセラー小説がついに映画化!《後悔》から生まれた《愛と再生》の物語、とありさらには、「あの日に戻れたら、あなたは誰に会いに行きますか?」なんてある・・・

映画では、幾人かその過去に戻りたいという人が、喫茶店”フニクリフニクラ”にやってくる。そこには、望んだ過去に戻ることの「席」があるのだ。ただ、過去に戻っても、現実は変わらない。また、過去に戻れるのは注がれたコーヒーが冷めてしまうだけの間だけだ。

そこからは、まだご覧になっていない方の為にも伏せるが・・・1杯のコーヒーが冷めるまでの、ほんのわずかな時間であっても、その人の人生が変わるという。確かにそうかも知れない。ここではが時間の経過を握っているが、人生が変わるのは人それぞれだろう・・・

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誰にもそれはあるのであるが、俺の場合のひとつは、三浦綾子の「道ありき」に出会ったことであり、あの日に戻ってみたい気がする。それは悩みに悩みぬいたあの日、ある教会にフラフラと入った・・・

俺を中に誘い居れてくれたのは、中年の小母さんだった。当時の俺は高卒直後であったかも・・・その小母さんは俺の悩みを聞いてくれた。そして驚いてしまった!その小母さんは元は産婆さんであり、しかも俺を取り上げてくれた産婆さんだったのである・・・

その帰り道、書店で出合ったのがあの1冊、「道ありき」であった。それは俺をひきつける様にして、書棚に背表紙を耀かせていたのだ。あれから、俺の生き方が確かに変わった。その1冊の本の裏には、あの日のことが記されている・・・

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それから約20年・・・

今、俺は久しぶりにNHKラジオ「ラジオ深夜便」を聴いている・・・今夜の進行は、元NHKアナの須磨佳津江さんだ。俺はこのアナウンサーの大ファンで、知ったのは「趣味の園芸」からだった。

あの日は仙台で花の博覧会があって、「趣味の園芸」もあの場の特設会場で録画撮影があったのだ。収録が終ってから・・・そのアナウンサーに近づいて・・・「あの~一緒に写真撮らせて頂けませんか?」、俺のその言葉に「いいわよ・・」OKしてくれた。あの写真は今でもサイドボードの上に飾っている。

息子が仙台の学校に行っていて、その息子、また茨城から娘も合流した仙台・・・須磨アナウンサーとの写真とともに、親子で過した仙台のあの日が眩しい。もしも過去に戻れるなら、あの日にも戻ってみたい気がする。

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もうひとつ出来るとしたら・・・

父親に会いたい。とうとう俺は父と和解する事無く、逝かしてしまったのだ。俺は夢を潰されたと思っていた。進学が工業高校ではなく、父から押し切られて農業高校に向わねばならなかった。以来、父とはわだかまりが生じ、普通の親と子の立場で和んだことがあっただろうか。

だから父に会って、父にたてついたことを詫びたいし、出来たらふたりででも・・・父が亡くなりもう30年だ。あの日に帰っても、もう俺を忘れているかも知れないけれど・・・もう、俺もその父の享年に近くなっているのだから・・・

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コメント

御夫婦で映画を観に行かれるのも素敵ですね。

人は二つの人生を歩むことができません。ですから、選択した現在の道が果たして良かったのか。過去に戻って別の人生を歩んだ方が良かったのか、難しい問題ですね。

大将は別に人生を変えたいと過去に戻るのではないようですから、今の人生が最良だったと感じて居られるのでしょうね。これまでのブログを読んでいてそう感じます。

投稿: 京じじ | 2018年10月10日 (水) 07時58分

京じじ 様

コメントを有り難うございます。
映画では過去に例えば戻ったにしても、現実は変わらないというのですから、過去に出会いに行かなくても、行っても仕方ないことだと思ってしまいます。歩いてきた時間を大事にしたいですね。

投稿: でんでん大将 | 2018年10月10日 (水) 23時31分

ステキな映画でしたよね。
私も大将を見習って原作を読んでみますね。

投稿: しげまる | 2018年10月11日 (木) 12時06分

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