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5万回も斬られた男

皆さんは、俳優・福本清三をご存知だろうか・・・俺はどこかで聞いたことがあるようなないような・・・そんな曖昧なことしか言えない。それもそのはずである、彼は主役をやったりするような、また、イケメンだったりの俳優ではないのだ。

彼の俳優としての役は”斬られ役”なのだ。これまで時代劇の中で、斬られ続けてそれが5万回もというから凄い。

この話は先日の新聞に掲載された、従ってご覧になられた方も多いかも知れない。彼は、斬られ役ではあるが、主役に”斬られに行ってはダメ”との信念がある。何だお前はと本気になって斬りに行く、でも主役の方が強いといわせないと説得力がない、そう言うのだ。

一理あると俺も思う。要はそれだけ真剣になって向かっていかなければ、見ている観客を納得させる事が出来ない。本当にそうなんだろう・・・いくら芝居とは言いながらも、リアリティを感じさせないと迫力がないのである・・・

こんな斬られ役・福本には一度だけ主演を務めたことがあるとか。2014年に公開された映画「太秦ライムライト」というのである。俺は観たこともないのだが、果たしてどんな映画なんだろう・・・

映画やドラマにあっては主人公は通常は一人だ。その一人を巡って物語りは展開する、しかし、それを持ち上げたりするいわゆる脇役がいなくては、物語は成立しないのである。斬られ役、じつはそれもまた脇役なのである。

ただ、人生にあっては主人公が永遠に主人公ではいられない。太陽が一部の人をしか照らさないということはなく、人はそれぞれが主人公であり、注目されたって永遠ではないのだ。人間は実に飽きっぽい性格を持っている。いつでも新たな主人公の出現を待っているのだ・・・

映画にあってはいわゆるスターがいて、脇役がいる。5万回斬られ続けた”その他”もいる。しかし、そうした人々がいて、始めて映画が完成するのである。

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コメント

福本さんの名前は存じ上げませんね。
世の中、主役ばかりでは成り立たず、脇を固める人がいて、初めて動くのと同じですよね。

じじはどちらかと言えば脇役志望ですね。

投稿: 京じじ | 2018年6月23日 (土) 07時55分

京じじ 様

有り難うございます。
世の中ですから、主役だけでは成り立ちませんね。社会はむしろ脇役の数が断然と多いはずです。俺もその一人です。

投稿: でんでん大将 | 2018年6月23日 (土) 09時53分

こんにちは。
 わが夫は大の時代劇ファン!
よって勿論この方を存じ上げ、
「あっ、今また斬られてよ」って言っておりますよ。
脇役に徹せられ主役を引き立てていらっしゃるのですね?

投稿: マコママ | 2018年6月23日 (土) 11時58分

でんでん大将さん
福本清三さんは大部屋俳優
時代劇、最初後ろ向きで斬られて、
最後衣装を着替えて、斬られる有名人です。
1シーン5000円
最近は、時代劇激減につき、
京都撮影刑事物には、出演されています。
現在71歳
大好きな俳優さんです

投稿: ちかよ | 2018年6月23日 (土) 12時57分

マコママ 様

有難うございます。
テレビはほとんど観ていませんし、まして
時代劇も観ていないので、俳優なども知らないのですが
新聞に載ってましたので、アップしたところでした。
でも…こんな生き方に共鳴したりして…年なんでしょうね~

投稿: でんでん大将 | 2018年6月23日 (土) 15時01分

ちかよ 様

有難うございます。
よくご存知なのですね。確かに時代劇などはなくなっているようですね。俺は先日、録画していた『椿三十郎』観ました。面白かったですね・・・
一回斬られて5千円・・・何かいいですねぇ

投稿: でんでん大将 | 2018年6月23日 (土) 15時08分

こんばんは
 福本さん、TVで紹介されていたのを観た記憶があります。いい俳優さんです。
脇役って大事です。
主役を引き立てるのも脇役さん次第ですもの。
わたしは脇役に徹します(笑

投稿: みい | 2018年6月23日 (土) 20時21分

みい 様

有り難うございます。
ドラマやストーリィが華々しく展開するのも、脇役の存在があるからだと思います。若い頃は誰もが主役を狙います。そのうちに自分の才能を知ったりして生き方を変えるのでしょう。それはそれで良いのだと思います。才能がなかったと言うことは、別の才能が有ることに繋がるからです。
俺も似合うのは脇役です。

投稿: でんでん大将 | 2018年6月24日 (日) 08時43分

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