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作家・三浦綾子さんのこと 映画「母」のこと

我が家の離れの窓に映画のポスターを貼っている。この23日にはその映画の上映会だ。そして、その上映実行委員会の代表が俺なのだ。何で俺なのかと何度も伺ったのだが、これまた人がいい故のことらしい・・・

俺はこの映画は既に観ている。だが、もう一度観てもいいのではあるが、まさかその代表にされるとは思いもよらなかった。俺の先輩である某氏が「代表は君になったから・・・」そう告げに来たのだが、何でなんで俺が???でも、引き受けてしまった

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だから我が家の離れには、通行される方に見えるように貼っている・・・映画「母」のポスターを。

代表は兎も角として、この映画「母」の原作は三浦綾子の小説「母」だ。そして、俺は大の三浦綾子ファンだ。だから彼女の本は約100冊、ほとんど読んでいる。俺の書斎は2階なのだが、個人の単行本では彼女の本が圧倒的に多い・・・

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書棚の一段の前後に、三浦綾子の作品は揃えている。なぜ三浦綾子?

彼女の「氷点」がベストセラーになったのは俺が高校生の頃だ。それを多くの女学生が読んでいたので、タイトルや大まかな内容は知っていた(つもりだった)。当時は「よろめき小説」という印象だった・・・

ところが悶々としていた青年時代・・・厭世的になっている俺がいた。そんな思いからだったのだろう、俺はフラフラと入ったのは保育園を兼ねた教会であった。ドアを開けてくれたのが年配の伯母さんだった・・・

上げてもらうと・・・俺の悩みを聞いてくれた。話をしていると、その伯母さんは俺の集落の出身だった。そうして話をしていると、その伯母さんは元々産婆さんだったようだが、驚いてしまった・・・何と俺を取り上げてくれた産婆さんだったのである・・・

生きる気力を失くしていた俺、その俺が出会ったのは俺を取り上げてくれた産婆さんだったとは・・・

諭されて、その足で本屋に入った。北陽堂書店であった。特別に捜していた本があった訳ではなかった。だが・・・奥の方に何か引き込まれていた(ような気がする)。背表紙に「道ありき」・・・俺はそれにまた惹き付けられた・・・

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恥ずかしながらも俺はその「道ありき」を泣きながら読んだ。読み終わった頃はあたりが明るくなっていた・・・以来、俺は三浦綾子の本を求め、求めては読んだ。「道ありき」を読んでから、「氷点」も勿論読んだ・・・決して「よろめき小説」ではなかった・・・

読んで手紙を書いた、三浦綾子さんに・・・そしたら返事を頂いた。それは今では俺の宝物のひとつになっている。

後年、妻と北海道を旅したときに、旭川市にある文学館に寄った。入って俺はここでも泣いた・・・あの頃は、三浦綾子さんはもう他界されていて、旦那さんである光世氏から話を伺った・・・

俺がこうして生きてきたのは、オーバーだと笑われるかもしれないが、あの「道ありき」と出会わなかったら、教会であの元産婆さんの伯母さんと出会わなかったら・・・

006_2  だから俺にとって三浦綾子さんは単なる作家の三浦綾子さんではなく、いのちを助けてくれた恩人なのだ。

俺はその後、就職試験の面接でのことだが、尊敬する人として、この三浦綾子さんを上げた・・・

ご承知のことだと思うが、彼女は先生をやっていたのだが、子ども達を戦争に駆り立てたとしての罪に悩み、さらには様々な病気に苦しんだ方だ・・・

だからこそ「本当に生きるためにはどうしたらいいのか」を小説と言う形で我々に訴えたのだと、俺は思っている。

俺も救ってもらった若き日のこともあるが、中年になって大きな病気もしたし、手術も何度かしている。そんなひ弱な俺ではあるのだが、に入るたびにいろんなことを学ばせてもらった・・・

入院すれば我がままな人間になることもあった。そこで看護師から怒られたりしたことも、俺には本当に勉強になった・・・

映画から話が大幅に逸れて、若い頃のくだらない話まで書いてしまったが、それほどに俺には思い入れの深い作家が三浦綾子さんで、その方の原作が映画「母」であることから、駄弁をしてしまったようだ。

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このような映画は、商業ベースにはならないのだと思う。だから、このようにして巡回等しているのだ。「母」はもう筆力のなかった三浦綾子さんの最後の頃の作品だ。口述を筆記されたのは、旦那さんの光世さんだった。まとまりのない記事になってしまった。今夜はこれで終わりとしたい・・・有難うございました。

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コメント

おはようございます。
青春時代の迷走時に 叔母さまと1冊の本との出会いが
人生の岐路を 正しい方向に導いてくれたのですね。
還暦親父は 少しずつ悪い方向にカジを切って居た様です。
結論が出ないのが人生でしょうか。
この年に成り まあまあですね。
映画 見に行きたいです。

投稿: 還暦親父ヨッシー | 2017年11月13日 (月) 06時35分

こんばんは
大将さんの人生にはこんな運命的な出会いがあったのですか、、。
それこそドラマのようですね。

投稿: 旅の駱駝 | 2017年11月13日 (月) 18時16分

お名前は存じ上げているのですが、
まだ読んだことはありません。
今度読んでみます。

投稿: しげまる | 2017年11月13日 (月) 18時39分


還暦親父ヨッシー 様

コメント有難うございます。近くにともにありながら、お会いする事ありませんね。もう温泉から帰ったころでしょうか・・・
若い時分の他愛無い話を恥ずかしながら書きました。でも、三浦綾子さんと教会の小母さんからは助けられた気持ちでいます。もうお二人ともこの世にはおられませんが、いつの日か、礼を言えることでしょう・・。

投稿: でんでん大将 | 2017年11月13日 (月) 22時51分


旅の駱駝 様

他愛のない若い頃の恥ずかしい話です。

投稿: でんでん大将 | 2017年11月13日 (月) 22時52分


しげまる 様

あの1冊に出会わなかったなら・・・俺は救われましたね、三浦綾子さんの「道ありき」に。

投稿: でんでん大将 | 2017年11月13日 (月) 22時53分

映画に興味を持ってネットで調べたら、小林多喜二の母の物語なのですね。
見に行きたいと思いました。
最近仕事が忙しく、23日も休日出勤の予定です。
もし休みになったら見に行きます。

投稿: | 2017年11月14日 (火) 23時53分


…  様

一般の映画館では上映されていないと思いますが、俺たちのように自主的な上映はあちこちでやられているかも知れません。その折りには是非鑑賞されたらと思います。

投稿: でんでん大将 | 2017年11月15日 (水) 07時44分

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