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夫婦とは言え・・・

人はこんなにも人を愛せるものだろうか・・・

俺は冒頭のシーンから、最後のシーンまでただただ目から溢れるものがあり、留めることができないままに、映画館を出た・・・

朝から小雨であった・・・特別に午後からは予定はなかった。案内をみれば明日で終わる・・・だったら今日しかない・・・俺は約1時間半かけて、鶴岡市にある「まちなかキネマ」に出掛けた。このような映画はシネコンではやらない。

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俺は昨年に、この原作本を読んでいたから、映画も観たい・・・・そう思っていた。だが、こちらでも上映されることはないだろう、そう思っていたのだが、たまたまpc開いたら、まちなかキネマでやっているではないか。しかし、先日にこれを知ったばかりだった。

きょうしかない・・・妻も連れて行きたかったし、妻もまた観たいと思っていたのだが、生憎きょうは予定があり、はず事ができないようだった。だから俺はひとりで・・・

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冒頭・・・妻を抱えて崖から飛び込もう・・・とする。だが、八重子の「ふるさと」のハミングで我に還って生き抜く決意をする。八重子は若年アルツハイマーであった・・・

だんだんと自分が消えていく病気。介護に遁走する夫の誠吾。だから、その日常は大方想像できるだろう。大変なのはトイレ、八重子といっしょに座ってのシーンには、ここまでもと・・・涙が止まらなかった。

救いはシーンに流れる歌。特に谷村新司が好きだったということから、「いい日旅立ち」などが効果的だった。

この夫婦を演じたのは・・・

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升毅(ますたけし)と高橋洋子。升さんは初めて知る役者だったが、高橋洋子さん・・・・?どこかしら見覚えが・・・あの映画「旅の重さ」の主演だった。原作が素九鬼子さんだったか・・・そして、高橋さんはNHKの連続テレビ小説「北の家族」で主演した女優であった・・・

いづれ”究極の愛”を描いているといって良いだろう、この映画・・・ノンフィクションだけにこころうたれた。監督はあの佐々部清、「半落ち」の監督だ。

夫婦とは言え・・・ここまで妻を愛せるのか!泣けてなけて・・・

紙おむつ上げ下げをする度ごとに妻は怒りでわれをたたけり

☆小尿を流しし床を拭くわれの後ろで歌う妻に涙す

幼な子にかえりし妻のまなざしは想いで連れて我にそそげり

      写真は映画”八重子のハミング”より

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映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

もし、配偶者が認知症になったとき、やさしく接しられるでしょうか。ときにはイラついたりして、手を挙げたりしないか心配ですね。
でも、夫婦は歳を重ねると、同士のような感覚になりますから、お互いを労わり助け合って行くように思います。

3首の和歌いいですね。

投稿: 京じじ | 2017年9月 8日 (金) 07時35分

京じじ様
母の血をひく俺、この先は認知症の可能性が大です。それを考えると不安です…

また、妻がなったとき、あのように優しく出来るでしょうか…

投稿: でんでん大将 | 2017年9月 8日 (金) 14時53分

こんにちは。

この映画は観ていませんが、しらこばとも、ほとんど同じような数年でした。休日には息子も手伝ってくれましたが、入院するほどではなく、最期まで、なにもかもすべてお世話しました。幸い、妄想や暴れたりすることはありませんでした。デイケアサービスに週二日、送迎していました。ときには、ドライブも・・・ 精神的には、ふたりとも穏やかな日々でした。最期の晩餐のとき、「幸せだった。楽しかった」とつぶやいて、翌朝、帰天していました。その言葉だけで、なにも後悔することはありません。confident

これくらいで、やめておきますが、その2か月後から3年間、お世話になっていたデイケアサービスで、ボランティアをして、延べ50人ほどの人たちに、経験を生かして、いつもスマイルで、接したことでした。
映画のようなことは、特別なことではありません。

長いつぶやきで、失礼いたしました。

投稿: しらこばと | 2017年9月 8日 (金) 17時29分

こんばんは

 いつだれがこの映画のような状態になるか、それは分からないですよね。
夫婦でも、こんな接し方出来るかな?
先のことを考えると不安になってしまいます。
今を大事にしたいです。

投稿: みい | 2017年9月 8日 (金) 21時44分


しらこばと 様

そうでしたか、いつかの記事にそのようなことを書かれていましたね。本当に頭が下がります。おそらくそれが当然として尽くされたのでしょうが、俺には自信がありません。怒鳴ったり、責めたり、嘆いたりの繰返しに終始するのではないかと。まあ、でも俺が残されることはないでしょうが…
コメントをありがとうございました。

投稿: でんでん大将 | 2017年9月 8日 (金) 22時33分


みい 様

俺たちにとっては遠い先のことではありません。八重子さんはアルツハイマーですが、わが母は認知症でしたから、この血をひく俺でしょう…寂しくなります。
毎日を精一杯生きていくしかありませんね。
コメントをありがとうございました。

投稿: でんでん大将 | 2017年9月 8日 (金) 22時37分

こんばんは。
私の母親もアルツハイマー型認知症と診断されて1年3ヶ月になりました。 要介護2で週4日デイサービスに行っています。 毎日街中を徘徊しています。
訳の分からない事をやったり、言ったり、周りは振り回され大変疲れます。 私達夫婦も介護する気はあるのですが、まだ子供に手が掛かる状況で仕事をしなければいけません。 いろいろ疲れて、やさしい言葉をあまりかけてやれないです。 状況を理解してない人から面倒見るのが当然だと簡単に言われると、すごくガッカリします。
愚痴ってしまいました、すみません。

投稿: ささきどん | 2017年9月 8日 (金) 23時16分


ささきどん 様

先ほど、ささきどん様のブログに目を通させて頂いたところでした。俺は母を亡くしまだ忌明けしていませんので、山へは向かうことが出来ません。
お母さんが・・・大変ですね。俺の母は認知症で、昨年からは施設のお世話になりましたが、妻には厚い介護をしてもらいました。その母は妻に抱かれたままに旅立ちました。
俺は小出の樋ノ口に住んでいます。墓の傍の古い家です。今度、お立ち寄り下さい。

投稿: でんでん大将 | 2017年9月 9日 (土) 00時07分

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