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秋田の冬祭り  ③

雪が結構消えて春がぐ~んと近づくのかと思っていたのだが、やはりそうはいかないようだ。例年、2月は冷え込むのが常だから、そう思うこと事態が甘かった。きょうは午後になって風も強く、また、雪が降り舞った・・・春にはまだまだ先の秋田である。

きょうは秋田の冬祭りの③として、ふたつの祭りを紹介したい。

県北の大館では、「飴っこ祭り」が開かれる。木の枝に色とりどりの飴を飾る。この日の飴を食べると風邪をひかないと言われ、賑わいをみせる。

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沿道には、白いヒゲの神様が巫女を引き連れて歩く。俺はこの祭りに行った事がないのだが、妻は娘を連れていくつかの冬祭りに出かけたのだが、この祭りにも行った。娘の嫁ぐ前の今では懐かしい思い出になっているようだ。

次に紹介するのは県南の美郷町の冬の祭りである。”天筆”と言って子ども達は願いを書いて立てる。これがまた雪に映えるし、第一、きれいな字が書けますように等と書いてあるのを見ると何てきれいな祭りだろう、そう思う。

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そのまちではもうひとつの祭りが行なわれる。勇壮果敢な祭りで「竹打ち」と呼ばれている。東軍・西軍に分かれて、15mほどの竹を打ち合うのだ。互いに興奮すれば喧嘩になって、取っ組み合いもあったようだが、現在ではそれは事前の協議もあってか、喧嘩などはなくなっているようだ。

頭部にはヘルメットが着用され、二手に分かれての竹打ちは凄い迫力がある。こんな祭りは他にあるんだろうか・・・

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このように雪があるから雪を背景にしたファンタジックな祭りもあれば、梵天や大綱引き、そしてこのような竹打ち等、勇壮な祭りもある。考えれば、いづれも雪に負けないぞ、寒さにまけないぞ、と言った心意気が表れているとは言えまいか。

それは力を発散して、持っているエネルギーを爆発させて、雪に寒さに耐える姿だろう。じっとしていては気持ちも滅入ってしまう。冬は外には出られない、その心境を考えれば、雪に向かってたくましく生きようとする表れなんだと思う。

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こんな話を聞いたことがある。それはかなり前のことなのだが、山間の村では冬になって農作業もなくなれば、旦那は出稼ぎで関東・関西に行った。残された女性らは、藁しごとなどするのだが、それでは物足りなくなり、とうとう相撲をとったというのだ。

その姿を連想すると可笑しくて、込み上げてくるのだが、実はそこに女性の哀しみを思うのだ。やはりそのように力を発散しないと、生きていけないのだ。いつかも記したのだが、冬になると秋田では自殺が増える。

それは多分、何らかの形や力を発散できない人ではないのか。そう思うと秋田の冬祭りは、先人の知恵が生んだ力を発散する場所というように思えてくる。勇壮に行なわれる秋田の冬祭り、それは生きていくための祭りであり、裏面には哀しい祭りとも言えるのではないだろうか・・・・・

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コメント

大将の祭りへの考察を読んでいると、冬に多くお祭りがあるのも頷けるように思います。
冬は農作業もできす鬱積が溜まりますよね。
でも、飴っこ祭り何かは可愛くて楽しそうなお祭りですね。

投稿: 京じじ | 2017年2月 8日 (水) 07時54分


京じじ 様

冬には、特に雪国においては、雪によって行動が制限されることもあってか、それを打破しようとの行事、それが祭りに繋がっているような気がします。
俺の地域でも雪の量は少ないものの、もう太陽を見ることがほとんどないのです。きょうも☁で日が見えません。早く日を見たい、雪国の人間の多くの願いです。

投稿: でんでん大将 | 2017年2月 8日 (水) 08時29分

柏の木のことも
とても印象深い内容でした。
源氏物語のころからすでに
柏木は登場しているし
とても日本人になじみ深い木で
神聖な木なのですね。

竹うちは
かなり勇壮なお祭りですね。

投稿: ホシノ | 2017年2月 8日 (水) 12時39分

雪が積もるとね~気が滅入るのですよ・・><
若い時は雪なんて平気でしたが~今ではうんざり。
そうゆう時こそのお祭りですねヽ(´▽`)/
竹うちはテレビで拝見しました。
観てて怖かったけど・・(笑)
実際見たら迫力あり~の火がなんとも暖かい
んだろうなぁ~(笑)

投稿: ヒナタ | 2017年2月 8日 (水) 15時52分


ホシノ 様

随分と不思議な木だと思っていました。冬になっても落ちないなんて。しかし、神の宿っている木とはこれまで知りませんでした。

投稿: でんでん大将 | 2017年2月 8日 (水) 23時02分


ヒナタ 様

かつては竹打ちでは喧嘩騒ぎが多かったようです。それが観光客も来られることから、落ち着いたようですよ。でも、現場にいれば恐いくらいの迫力です。

投稿: でんでん大将 | 2017年2月 8日 (水) 23時04分

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