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田舎は医師にも嫌われる?

どんなにきれいな花であっても、その時がくれば散ってしまう。人間もまたそうなのだろう・・・我が家では白のサザンカが、散って自らの根本を白くしている・・・

001

秋田県は、人口減少が全国一の減少率だ。来春にも100万人を切るのは必至の状態だ。子どもが生まれない、老人が増えてしかも逝く人も多いから、自然減ということになる。

秋田県では、来春に「人口減少対策部」のような組織に改変するようだし、市町村においても、人口減ストップというよりも穏かな減少対策に重きをおいた施策を考えている。

こんな折から、新聞に大きく掲載された見出し、そして記事に愕然とした。由利本荘市・にかほ市両の総合病院のひとつで、「呼吸器内科」が外来、入院を休止するというのだ。理由は常勤医師のふたりが退職し、後任の確保が困難だと・・・

005 この総合病院は、由利地区(由利本荘市・にかほ市)では一番大きい総合病院で、救急指定病院である。

俺も昨年のきょうは、その病院に入院していた。母も春先から入院していた。

実は、この病院では胃腸科も予約でないと受診出来ない。個人病院からの紹介があれば、ここで診察を受けることが出来る。

こんな状態だから体調が悪くても、直ぐには診てもらえない。否、病院に連絡して、きょうは診察できますか?そう訊ねてからのことになる。

今回の退職の医師のひとりは、市内で開業するという。総合病院にいては、日曜や夜の出勤もあるし、それよりは個人で開業すれば、そのようなこともなくなるのだ。

これまでも同じようにして辞めた医師は計り知れない。個人で開業すれば、それまで掛かっていた患者はその医院に移る・・・

さらには個人で開業すれば、給料制ではなくなって、手取り収入が増えるのだとも聞く。人口が減ればへるほど、患者の奪い合いも起こることも予想される。

・・・が、使われる身よりも、仕事の負担も少なくなる個人での開業がいいようだ。

俺が、毎月、受診に行く医院の院長先生も、その総合病院の勤務医だった。俺が入院していたころの担当医であった。

その先生が個人で開業したから、俺もそちらの方に移った・・・

どうやら医師には総合病院等は嫌われているようだ。折角に、市から助成金を頂き格別な医療機器が導入されても、それを操作したり、それでの判断をする医師がいなければ、病院の持ち腐れとなる。

救急hospitalはわがまちにはないから、救急車で搬送される場合は由利本荘市までだ。我が家からも30kmの距離だ。今では救急車も高規格車であるので、病院と連絡とりあって搬送もされるのだが、田舎にいれば満足な治療も受けることが出来ないのだ。

004

その地域に定住するには、hospitalがあるかないか、どんな病院なのか、それも基準になるだろう。総合病院も近くにないでは、住みたいまちには程遠い・・・

国は地方を切り捨てている。地方は地方で中心から離れている地域を切り捨てようとしている。国策が過っていたから、「地方創生」だと言っている。このような地方にしたのは誰なのか。わがまちには新幹線もないし、空港からも離れている。線路は未だに単線であり、日に数本の電車しか走らない。高速道路も全線つながるには、まだまだ先のことのようだ。

こうしたわが地域、医師にも見放されているようにさえ思う。

      <新聞の記事は秋田魁新報、写真の一番下の花はスイートピ>

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コメント

う~ん、過疎化がこのような形でも現れるのですね。
総合病院勤務のなり手がいないのが問題ですね。そんなに魅力がないのでしょうか。
大学病院との連携で、医師の派遣と重症患者の大学への移送というルートが構築できればと・・・。

人脈・情報が集まる一極集中の構図を変えないといけないのですが、妙案が・・・・。

問題が大きい。

投稿: 京じじ | 2016年12月24日 (土) 07時50分

でんでん大将さん
hospital医師不足深刻ですねweep
当地は、歩いて5分run
北、南、に救急指定病院がありますscissors
いくらあっても、日頃通院していないと、
対応してもらえませんshock
今年からシステム変更
町の診療所→市民病院→大学病院。
紹介状がないとmoneybagupwardright
来年から、軽度なら薬局で薬を買うように。
重傷者だけ病院診察受診制度。
税負担を減らす対策らしいですε-( ̄ヘ ̄)┌ ダミダコリャ…

投稿: ちかよ | 2016年12月24日 (土) 16時06分

でんでん大将さん、こんばんは。

地方の人口流出に関していつも気になっているところです。このような記事が出ると秋田県のことが載ることが多く、でんでん大将さんのブログでも学校の統廃合など過疎化の深刻さが伺われて心を痛めています。

いま医療界では新臨床医制度のお陰で、大学病院へ研修医が集まらなくなりました。大学の医局制度は封建的な部分も多かったのですが、地方に医師を派遣することで、地域医療を担っていたものでしたが、今は崩壊してしまいました。

この状況で、若い医師は地方から中央へ、地方でも大都市へと流れてしまい、過疎地や離島などの医療を担う人材が失われてしまいました。

今、なによりも重点的にやらないといけないのは、中央から地方へ、そして子供が社会の宝として育てる仕組み作りが必要と感じています。

現実問題として、もしも東京を襲うような地震や災害が起きれば、日本沈没となってしまいます。リスクを分散する意味でも過疎化対策を早く実行して欲しいです・・・済みません。長々となってしまいました。

投稿: omoromachi | 2016年12月24日 (土) 18時19分


京じじ 様

田舎には住むなと言われているような日本です。新幹線とは行かなくても、せめて特急ぐらいは田舎にもほしいです。それに一番は病院の医師です。いのちまで不平等であってはならないと思います。これは憲法違反ともいえるのではないでしょうか・・・???

投稿: でんでん大将 | 2016年12月24日 (土) 21時40分


ちかよ 様

病院も確かに経営はあるでしょう・・・しかし、hospitalがあっても簡単には受診出来ないとは、これまたおかしな話ですし、田舎の病院に勤務する医師はどんどん減っています。
医師の確保と言うことで、大学に医学部を設置している秋田県、しかし、卒業すればほとんど県外の病院に勤務です。
田舎にいては、治療の機会もなくあの世行きです、いのちさえも差別の日本、情けない国家です。

投稿: でんでん大将 | 2016年12月24日 (土) 21時48分


omoromachi 様

・・・そのようなことで、大学からの派遣がなくなり、小さなまちの病院には医師がいなくなったようです。
このままでは、わが地域の総合病院にはこのあとも医師不在になる可能性があり、病気になっても治療を受けられないことになります。
現在もこのような実態ですから、この件ひとつでも地方が消滅していく可能性が大きいです。
いのちはどこに住んでも平等な治療を受けられる体制を構築するのは当然の話だと思いますが・・・
国の施策の変更が求められます。

投稿: でんでん大将 | 2016年12月24日 (土) 22時01分

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