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哀しみの日に・・・

朝方の風はすっかり収まってはいるが、空は明るさも無く薄暗い・・・雪国特有の初冬の日。

昼近く、我が家からは1kmほど離れたSさん宅に弔問に出た。玄関を開けたら同級生だったHさんとばったり出会った。Sさん宅で亡くなられたのは、同級生Hさんの弟だ・・・葬儀はあしたなのだが混雑するだろう、きっとHさんも帰省しているはずだからきょう行こうと思ったのだ。

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佛前にて合掌したあとに、喪主、Hさんのお母さん、そして、Hさんに挨拶をして仏間を出た。お母さんとは仕事をしていたころにお世話になったし、その後も仕事に応援を頂いていた。息子を亡くされてどんな思いだろう・・・励ましながらも俺も涙声であった。

仏間を出たら、Hさんが玄関から追って来たのでほんの2~3分話をした。Hさんと話を交わすのはほぼ○年ぶりのことだ。33歳の年祝いをして以来のことだ。Hさんも頼りにしていた弟さんを亡くされ、悲痛な思いであるだろう・・・

それでもこの日が近いうちに来る事が分かっていたのか、淡々としたその時間であった。もうすっかりジジィの俺だから、この姿に愕然としたことだっただろう。が、Hさんはキュートな顔立ちはそのままで、東京で義母さんのために労わった時間など微塵も感じさせなかった。

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義母さんを看取ったあとに、pccameraを勉強したので、更新するブログの内容はとても深い。俺などはとても真似の出来ない内容だ。でも、小学生の頃から、その頑張りは見ていたから、今の頑張りにも驚かないのだが、丹念に考察しての文章、半ばプロ的に構成された写真・・・俺の記事とはあまりにも差があり過ぎる。

beerがだいぶ好きなようだから、このあと会うことが出来たら、子どもの頃に戻って話しがしたいものだ。とは言え、もう二度と会えないような気にもなり、弟さんの悔やみとともにHさんに会うための弔問であったかも知れない・・・

先日、ふたつ目の絵画展を観ての帰り道、某寺に寄った。山門をくぐって参道を歩んでいると、俺の目に白い花が留まった・・・。もしや?と傍に行くとやはりその花であった・・・庭木として植えたものだろうが、しばらくそれに目を・・・

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花はまぎれもなく「お茶の花」だった。実はわが集落の山林にも自生していた。一度、抜いてきて鉢に植えたことがあったが、何しろ12月・・・育つ事無く枯れてしまった。今でもそのことがこころに引っかかっていた。が、今は探しても山林にはまったく見えない・・・

実はこのことをHさんのブログにコメントしていたこともあり、お茶の木の花には特別な関心を抱いていた。その花が眼前に!何かめぐり合わせの様な不思議なものを感じた俺だった。

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お茶の木の花は白くて小さい。どこかしら夏つばき(シャラ)に似ている。この花はまるで、Hさんにも雰囲気が似ている。しかし、この花は間もなく雪を被ることになるだろう。きょうの再会と哀しみを伏せるようにして、雪を被ることだろう・・・

こんな哀しい場面で、○年ぶりの再会があるとは思わなかった。この年齢になるといくつもの哀しい場面に出会い、哀しみにも無頓着なことも正直ある。しかし、きょうはお母さんとの関係・同級生との関係で弔問にでたのだが、再会にしてはあまりにも淋しい場面であった・・・

   雪やがて白き小花を何事もなき日のやうに時たたまんか

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              改めて、故人のご冥福を祈るとともに、お悔やみ申し上げます。

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日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

お悔やみ申し上げます。
悲しいことは嫌ですね~><
でも、自分を振り返られるような
気がします。。。

投稿: ヒナタ | 2016年12月 2日 (金) 18時03分

こんばんはnight
お悔み申し上げます。
哀しい日のめぐり合わせですが・・・
以前、山林にあるかもしれないと、コメント頂きましたが
お茶の花にあえてよかったですネ。

投稿: 草もみじ | 2016年12月 2日 (金) 18時35分


ヒナタ 様

同級生・・・こころに響く言葉です。Hさんとは30余年ぶりの再会でした、相変わらずの面立ちは、そのときのままでした。亡くなられた弟さんが引き寄せてくれたのでしょうか・・・

投稿: でんでん大将 | 2016年12月 2日 (金) 23時53分


草もみじ 様

自生していたお茶の花は、草丈の低いものでした。秋田県の北部はお茶の北限地といわれています。俺の地域は一番の南端で、しかも海岸部、県内では一番の温暖な地、お茶が自生していても不思議ではないのです。
来春にお茶の木の苗を求めようと思っています。今回、観たことによって、益々お茶の木に魅せられています。
お茶の花にめぐりあい、哀しみの最中ながら、Hさんにもめぐりあえたのは忘れられないこととなりました。

投稿: でんでん大将 | 2016年12月 2日 (金) 23時59分

亡くなられた方が、懐かしい旧友との再会を巡り合わせてくてたのでしょうか。

お茶の花、初めて聞く名前です。白く清楚な感じの花。ホント、沙羅にも似ている感じがしますね。

投稿: 京じじ | 2016年12月 3日 (土) 07時35分

おはようございます

>雪やがて白き小花を何事もなき日のやうに時たたまんか

亡き方のご冥福をお祈り申し上げます。
寂しさが伝わってきました。
白い花の美しさに余計心が痛みます・・・。

投稿: みい | 2016年12月 3日 (土) 10時16分

でんでん大将さん
友の、弟さんに合掌paperpaper
秋田県ではお茶の木育ちませんか?
我が家は、赤いツツジに付いてきて、
ともに、大きく成長していますscissors
白い花の後実がなります。
それを鉢植えで、育ててみたらいかがですか?
100円ショップで、
必ず発芽する(4個1組)アイテムがあります(^_-)

投稿: ちかよ | 2016年12月 3日 (土) 10時40分

お悔やみ申し上げます。
お気を落としませんように。

写真を見て一瞬
白椿かと思いましたが
お茶の花なんですね。

可憐で楚々としたお花ですね。

心にしみる内容でした。

投稿: ホシノ | 2016年12月 3日 (土) 12時28分


京じじ 様

その飾り気の無い、質素な白い小さな花には魅了されます。その花に久々に会った同級生を重ねて見ていました。

投稿: でんでん大将 | 2016年12月 4日 (日) 00時54分


みい 様

有難うございます。
短歌は即興の雑なものです、お笑い下さい。

投稿: でんでん大将 | 2016年12月 4日 (日) 00時56分


ちかよ 様

秋田県には北限とされているお茶、「檜山茶」があります。
わが地域の山林には自生の茶の木がありました。地をはうような小さな木でした。今では探してもみることがなくなりました。
種苗店では、千円位で苗木が買えるようです。

投稿: でんでん大将 | 2016年12月 4日 (日) 00時59分


ホシノ 様

有難うございました。
弟さんの逝去によって、俺はHさんとは35年ぶりに再会しました。嬉しくもあり、哀しみのある再会でした・・・

投稿: でんでん大将 | 2016年12月 4日 (日) 01時02分

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