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わがまちの伝統野菜「かなかぶ」

友人に秋田の香りを少しお届けしようと、その一品に「かなかぶの漬物」を入れた。江戸時代から伝わっているという”幻の漬物”と言われるものだ。一時、途絶えつつあった「かなかぶ」今ではやや復活してきているものの、生産量は極めて少ない。半面、自然食品とのことで、人気が上昇し店に並べていると早期に売り切れるという。

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俺たち百生倶楽部でもかなかぶを生産し、仲間で一度分け合えば残りは隣りの集落でかなかぶの漬物をしているTさんに売却していた。ところが今年の俺たちの栽培面積は少なく、Tさんにはまだやってはいない。Tさんの「かなかぶ漬け」は、総理大臣賞も受けたもの。今回、友人にそれを入れてやりたかったが、Tさんのものは直ぐに売り切れてしまい、もうきょうもなかった・・・

生産量が減っているのは、生産までが大変な作業があるからだ。夏の暑い時期に藪を刈払い、その後、火をつけて焼く。今は焼くにあたっては、市役所の許可も要るのだ。

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焼いたあとには播種、それから約2ヶ月で収穫だ。勿論、手で取るしそれを水で洗う。漬けるとなると、茎等切ってからさらに1本づつタワシで洗う。こうして白いかなかぶとなる。

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漬けるにあたって、隣接のまちではかなかぶの皮をむいて漬ける。ところがわがまちではきれいに洗って皮は残す。それはこのかなかぶの特徴は”辛味”があることだ。その辛味は皮と肉の間にあると言われているので、わがまちのは皮を残している。

漬けるにあたっては家々でも多少違う。我が家では、かなかぶ4kgに酢1合、酒1合、塩1合、砂糖800gにしていて、漬け込んでから3~4週間で出来上がる。見かけはあまり良いとは言えないが、食べたら虜になるだろう、特に大人の味として・・・

さて・・・もう少し「かなかぶ」について記述させて頂こう・・・

生産されるかなかぶ、いわゆる長かぶだが、上述のように焼畑によって栽培される。そのことから「火野(かの)蕪」とも呼ばれ、それが転じて「かなかぶ」になったとも言われる。主に漬物だが、俺は味噌汁も好きだ。大根と違ってかぶの”味”があるのだ。

特徴としては、古くから焼畑で栽培されて来た在来種、しかし、実は洋種系の白長かぶ。生育期間が短く、播種して60日前後で収穫出来る。根長が15cmほどで収穫するが、自家採種のため、根の形は一定でない。

勿論、無肥料・無農薬のまったくの自然食品だ。

また、一度焼畑をすると7~8年は間隔を空けねばならない。食感はサクサクした歯ざわり、また、辛いのが最高だ。こうした伝統野菜、何しろ手間ひまがかかること、暑い盛りの中での作業、それも鎌、鉈も使うし火もつかうので危険でもある。

でも・・・

食べるとやみつきになる。俺も若い頃はなんだこんなものと敬遠していたことがあった、が、春にはフクダチとしても食べられる。その時は雪の下になっているので、辛味から旨味に変わる。

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皆さんも機会がありましたら、是非ご賞味下さい。

今夜もお付き合い頂き有難うございます。

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コメント

栽培が大変のようですね。でも、作る過程で仲間と力合わせて行い収穫するのが、またいいのでしょうか。
それを漬物に味噌汁の具にと、ご飯が進みそうな食材ですね。

投稿: 京じじ | 2016年11月 9日 (水) 07時37分

こんにちは。
 初めて知りました。
大変なご苦労がおありなのですね。
だからなお一層美味しいのだと思います。

投稿: マコママ | 2016年11月 9日 (水) 13時57分

こんにちはぁ
絶対、美味しいよね。
今、すごく漬物が食べたい気分です。
秋田だけかしら~スーパーでよく見てみよう
と思います。^^

投稿: ヒナタ | 2016年11月 9日 (水) 14時35分


京じじ 様

そうなんです。うまいものを作るには、やはりテマヒマかかります。それでもやっていられるのは、仲間の絆があればこそです。

投稿: でんでん大将 | 2016年11月 9日 (水) 17時12分


マコママ 様

仲間の絆があったればこそ、これまで頑張ってきました。おいしいものを作るのは、やはりテマヒマがかかりますね。

投稿: でんでん大将 | 2016年11月 9日 (水) 17時16分


ヒナタ 様

お住まいでも分かれば送ってあげたい気分です。程よい辛さ、大人の味の『かなかぶ漬け』です。

投稿: でんでん大将 | 2016年11月 9日 (水) 17時19分

大変な作業の上に、焼畑をして7,8年間を置くなんて
・・・貴重な漬物ですね。
デパートで「東北物産展」が行われたら「かなかぶの漬物」eye探して見ます。

投稿: 草もみじ | 2016年11月 9日 (水) 19時39分


草もみじ 様

難儀な作業をしないと栽培できませんから、やめる人が多いです。ふたたび幻となりかねません。
11月20日、東京GH高輪でふるさと会があり、その場所と前日の浅草で物産展があり、そこでは販売されると思います・・・。

投稿: でんでん大将 | 2016年11月 9日 (水) 21時10分

こんばんは

 大変な作業、工程を経ておいしく出来上がるのですね。
一度食べてみたいものです。
幻とならないうちに・・。
なまえの由来も納得です。
自然食品いいですねgood

投稿: みい | 2016年11月 9日 (水) 22時50分

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