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追わるる者も追う者も・・・

歴史に翻弄されたふたりの武士・・・ひとりは身を隠し孤独に生きている男、ひとりは仇を追い続ける男。この映画のタイトルは「柘榴坂の仇討」、メガホンを撮ったのは、「沈まぬ太陽」「ホワイトアウト」の秋田市出身の若松節朗監督。

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この映画の原作は、浅田次郎の短編集「五郎治殿御始末」の中の一遍の「柘榴坂・・・」だ。本はわずか42ページほど・・・これを映画では人と人の会話を中心に、また、風景などを入れてストーリイを展開する。映画とはすごいものだと改めて思う。

発端は、1860年3月、桜田門外での事件だ。大老・井伊直弼が水戸浪士に襲われた。その時、殿の駕籠回りの近習を務めていたのが中井貴一扮する志村金吾。その目の前で主君を失ったのである。このことがあって両親は自刃、金吾には切腹が許されず、水戸浪士の首をとることを命じられた。

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金吾は妻と細々の生活をしながら、主君殺しの水戸の浪士を追う。そして・・・13年、残っていたのは1人で、車屋をしていた。その名を佐橋十兵衛、これを阿部寛が演じた。

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雪のある夜・・・ふたりは再会する。車にのる金吾、車を引く十兵衛・・・やがて、柘榴坂にさしかかり・・・

ふたりを会わせようとしたのが、警官を演じる藤竜也。彼の役回りがいい!金吾に雪の中で咲いている赤い椿を見せ、「ひたむきに生きる」ことを諭すのだ。「仇討を禁ず」の出た雪の夜であった。

ふたりの遭遇は運命であったのかも知れない。時代が変わり、武士の未練をすてながらも、悶々と生きてきた十兵衛、時代が変わっても武士の矜持を頑なに保つ金吾・・・追われる者も追う者も、いづれ時代に翻弄された13年であった。

剣を交える柘榴坂、必至に向き合う追われる者と追う者。しかし、そこに・・・・・

もうこれ以上は、このあと映画を楽しみにしている方には邪魔なこと。久々に観た時代劇、しかし、それは現代に置き換えることも出来る。

この映画、ラストシーンで「完」と出た。スクリーンではしばらくで観た・・・しかし、その文字が出ても、しばらく俺は立つことが出来なかった。命を向け合うふたりの姿に・・・涙もしていて・・・

   写真は映画のパンフレット、そして秋田魁新報映画のコーナーを使用しました。この映画にふさわしい写真として、法体の滝の1の滝、2の滝も掲載です。    

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コメント

この映画観たいと思っています。
実は、もうその家とはおつきあいありませんが、
DNAレベルですが、私の祖父の祖父は
桜田烈士の一人なのです。
烈士側の映画はありますが、
井伊様側の立場で観たいと思っています。

投稿: とんぼ | 2014年10月26日 (日) 03時56分

時代を動かす桜田門外の事件,それに翻弄される人生,いまでは考えられない暗殺,辛い時代でした。

それを思えば,今の時代言いたい事を言い,したい事ができるいい時に人生が歩めることを幸せに思います。

投稿: 京じじ | 2014年10月26日 (日) 07時33分


とんぼ様

なかなかいい映画でした。昨今は時代劇が泣かせます。蜩の記もありますし・・・それはこのあと観に行きたいと思っています。
13年は追う人も追われるひとも重い時間だったんですね、最後は双方のその立場より、人と人の対峙で泣けました。

投稿: でんでん大将 | 2014年10月26日 (日) 20時25分


京じじ様

当時とは比較にならない時代とはいえ、追う立場、追われる立場に涙が止まりませんでした・・・

投稿: でんでん大将 | 2014年10月26日 (日) 20時26分

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