« 例大祭 | トップページ | 小さな来場者たちからのはがき »

砂の器・・・好きな松本清張

久々に昨夜はテレビを観た。新聞のテレビ番組欄に何気なく目をやったら、「砂の器」とあったのである。ところが、妻に聞くと一昨夜が第1話であったようで、なるほど番組に入る前に、前編のストーリーを話していた。

俺は映画が好きで、秋田によく観にゆくのだが、今でも邦画でいちばん好きな作品は「砂の器」である。映画は監督が野村芳太郎、脚本が橋本忍・山田洋次であったと思う。主役の和賀には加藤剛、刑事に丹波哲郎と森田健作。

この作品の原作はいわずと知れた松本清張。俺は、この作品の読書感想で賞を頂いたことのある、忘れられない作品である。

Photo 事件の発端はある列車の操作場で起こる。悲しいかな、二人の再会がなければ、またつつましやかな人間であったら発生しなかった。追う人間も追われる人間もきっと貧しくとも豊かな人生を送ったに違いない。

二人をめぐる事件とは・・・この小説の背景には「ハンセン病」ある。今回のテレビドラマでは、殺人容疑で村に居られなくなった親子と変わっていたが、当時の○○狩りがそもそもの事件の発生を誘発したものなのだ。

貧しい少年が、音楽の才能が認められ、彗星のごとく名声をはくし、青年となる。そこに、当時は人に伝染すると恐れられた病・・・映画では粗末な衣服に身を包み、あちこちを放浪する親子、人に伝染する病気を持った親・・・悲しくさまよう親子・・・・・哀れであった。そんあ哀れな過去を知る人間が、新進気鋭の青年作曲家の前に現れたのである。

この作品を邦画ではトップに上げるおれ、本も松本清張が大好きである。事件の背景には社会の存在が大きい。松本はこの視点で次々に作品を生んだ。世間では、いつの間にか、彼を社会派作家と呼んだ。

現在の真保裕一も同様の流れを持っていて、彼の作品も好きだ。事件の発生が面白い、犯人推理が面白い、そういった作品を否定はしない。俺は事件を通して、社会をあぶりだす、こんな作品がすきなのである。

| |

« 例大祭 | トップページ | 小さな来場者たちからのはがき »

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 砂の器・・・好きな松本清張:

« 例大祭 | トップページ | 小さな来場者たちからのはがき »