恩地元の行き方・・・「沈まぬ太陽」
今夜は久々にを観た。そして、今終わったばかりで、まだこころが熱くなっている。映画「沈まぬ太陽」、渡辺謙が圧倒した演技をみせる作品だった。
実は本映画は、一昨年に観たものだ。今夜は、テレビゆえ文句も言えないのだが、約4時間放映されたものの、後半は例のようにコマーシャルが多く、やや感動がそがれてしまった感じ。こうなると、やはり何方さんの言葉がいいです~「や~映画って本当にいいもんですね」
内容は、高度経済成長時代に、巨大な組織に翻弄されながらも、強い信念をもって立ち向かっていく、ひとりの男の物語だ。
家庭的には「わがままな男」だ、しかし、それでも惹かれるのは、仕事にかける男の生き様、貫き通すという生き方、それにかっこたたる矜持、それに惹かれるのであろう。
実は今夜は、このことを記述するつもりではなかったのだが・・・・。母の実家で、母の義妹の一周忌法要があったのだ。経をあげ、焼香終えたあとに、住職さんの説教があった。俺の菩提寺の住職さんはこのような説教がない。生意気にも酒席で、住職さんにそのことを言った記憶がある。
その説教は、ありふれた話と言えばそうであるし、どこかで聞いた話でもあった。しかしながら、住職さんの口から発せられると納得させられるように聞こえるのであった。要は「長く生きたからよかった、幸せだったろうではない。例え短い人生だからといって、不幸ではなかったはずだ。人生の長短よりも、如何にして生きたかが問われるのである」と。
きょうは、住職さんのその言葉があったので、「沈まぬ太陽」もさらに感動が深まった気がする。圧力に屈せず、信念をもって堂々生きる。怯むこともなく、また、出世なども念頭になく、弱いものの立場にたって行動した主人公・恩地元・・・この生き方にすかっとした一夜である。
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コメント
「沈まぬ太陽」の原作者・山崎豊子さんにインタビューさせていただいたことがあります。お時間があるときにでもお読みいただければ幸いです。m(_ _)m
http://ameblo.jp/kokkororen/entry-10796132024.html
投稿: すくらむ | 2011年2月12日 (土) 00時16分