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99歳の初詩集「くじけないで」

   ごめんなさい~昨日のブログのタイトル、”行き方”は”生き方”でした

今、ベストセラーになっている1冊に「くじけないで」がある。俺は「笑点」の他に「週刊ブックレヴュー」も時々見て、本屋に行く前の参考にしている。この番組の終わりに、今、どんな本が売れているのか教えてくれる。

きょうのそのコーナーでの売り上げベストテンに入っていた1冊、それが「くじけないで」である。俺は当初、また売らんがためのもんだろうとあっさり考え、妻が買ってきたのに読んでいなかった。だが、おっとい古舘さんのニュースステーションに著者が登場。あわててその本を妻に聞いたら、長女が正月帰省したときに持って帰ったとか。

002 写真は従って、オンライン書店から撮らせて頂いた。そして、いくつかの詩を読ませて頂いた。

著者は柴田トヨさん、何と99歳の詩人である。そして、この「くじけないで」は初めての詩集である。実は、その詩も90歳から作り始めたという。それまで踊りをやっていたが、足腰が悪くなり、それから始めたというから、いかに努力家かが分かろう。

テレビだと息子さんから勧められ、今も息子さんと一緒になって作ったりしているようだ。

内容をみると、特にむずかしい詩ではない。むしろ、当たり前のことばで綴っている。やや物足りないってところも幾分、正直なところ感ずる。

しかしながら、詩ってこんなものだろう。無理して難解な言葉を使ったり、熟語を駆使しても読者のこころには響かないだろう。彼女の作品からそんなことを学ばせていただいた。そういえば、例えば石川啄木も一首の短歌に難しい表現や言葉がない。でも、だからこそ人のこころを打っているとも言える。

先に秋田魁新報「北斗星」にも、この度県芸術選奨を詩集「落下無量」で受賞された駒木さんにもふれつつ、こんな言葉が掲載された。「柴田さんも駒木さんも平易な言葉でつづりながらも、行間には喜怒哀楽を刻んだ年輪の奥深さがにじむ」と。

まさしくそうだと思う。いわゆる日常から、こころの奥から実は湧いてくる、これが本物の詩であり、言葉であろう。高尚な表現が必ずしもうまいとか、ひとのこころを打つものではないのである。

001タイトルになった「くじけないで」である。読むと著者の年齢が99歳なんて、みじんもかんじさせないではないか。

否、むしろ励まされろような語りことばだ。人間、目標をもっていれば老化はしない、そういえば夢を失ったときに人は老いるということばもあった。俺は、このことを再度本書で学んだ次第である。

    出版社  飛鳥新社

    出版    2010年3月

    価格    1,000円

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