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「悪人」

俺は月2~3回は映画に行く。今月は「ロストクライム~閃光」「海猿~ザ・ラストメッセージ」「悪人」「必死剣鳥刺し」の4本。いづれも邦画である。若い時分はもっぱら洋画を好んだものだが、今はほとんど邦画。字幕についていけないこともある。それに近年は邦画の方が面白い気もする。

Photo 「ロストクライム」は68年に発生した3億円事件、その事件をおう老刑事と若い刑事が明らかにしてゆくストーリィ。

「海猿」はシリーズもの。巨大天然ガスプラント施設で火災が発生し、例のように取り残された人間を救出する海猿たちのドラマ、しかし、前のLIMIT OF LOVEの方が面白かった気がする。

「必死剣・・・」は藤沢周平原作の映画化。内容はさておくとしても後半の殺陣シーンはすさまじい。あの黒澤作品のシーンに勝るとも劣らない場面に圧倒された。

「悪人」は心に沁みるものであった。何回か涙が俺の頬にながれた・・・。写真は「悪人」のパンフであるが、そこのこんな言葉がある。「今の世の中、大切な人もおらん人間が多すぎる、自分には失うものがないち思い込んで、それで強くなった気になっとう」殺された娘の父親がいう言葉である。

そうなのかも知れない。悪人とはだれなのか?人はその人を悪人とはたして呼べるのか?ラストシーンで自分を納得させるように、自分が愛した祐一を「そうなんだよね、悪人なんだよね・・・」と光代がいう。でもそれは鑑賞者に「彼は悪人なのでしょうか」との訴えでもあるだろう。

殺人は許せることではない。だけど殺された佳乃も悪人とも言える。光代だって祐一の自首を止めた、つまりは悪人とも言える。人は何らか悪人であることは間違いないであろう。悪とは何か、悪人とは何か、いろいろと問いかけられた映画であった。

原作は芥川賞作家・吉田修一の「悪人」。大仏次郎賞など受賞したベストセラーだ。昨年俺は「さようなら渓谷」を読み、この「悪人」も買ったが、分厚いものだけにまだ積んだままになっている。

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