みんなちがって、みんないい!
映画「オハイエ!」を観た。このような言わばドキュメンタリータッチな映画は初めてだし、まして、障害をもつ方々といくら映画と言えども対峙したのは初めてかも知れない。
しばらくは唖然としてもいた。しかしながら、観ていると自然と涙が目に生まれていた。障害者が可哀相だとか、大変だろうなどの同情心ではない。
人間ってこんなにも素晴らしい生き物なんだ、音楽ってこんなにも力があるんだ・・・と。
誰かが確か言ったひとがいる。それは障害ではない、個性である、と。健常者からみるものがすべて当たり前ではないのだ。顔や考えがみな違うように、からだそのものだって確か個性、そんな見方もできよう。
音楽には「力」がある。誰もが歌いたい、その願望は誰にもある。この映画ではu君が、当初立ってはいられないほどの脚力しかなかった。それが、歌いたい、みんなの前で歌いたい・・・その一念でとうとう立つ・・感動の一幕もあった。この場合、「歌」で力をもらったことになろうが、志が彼を立たせたのだと思う。
誰にもハンデイはある。体が健常であってもこころにハンデイを負っている人もある。だから、一概にハンデイだとか障害とは言えないのである。
みんなちがって、みんないい。これは詩人金子美鈴の詩の一節である。みなちがっているからこそ、仲良しになれるし、労わりあえる。人間って素晴らしいと実感した100分であった。
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