映画のこと・・・「カムイ外伝」「火天の城」
「カムイ外伝」
原作がコミックの忍者の話だ。ファンの小雪が出てるので鑑賞・・・さすが忍者ものと
あってスピード感あり、画面に躍動感ある。撮影には1年がかりだったとパンフにある。
最後の場面は圧巻、かつての椿三十郎を彷彿させた。忍者技あり、決闘シーンあり
息のつく間のない1本だった。小雪もまた、格好いい。結構時代物もあうんだな~って
ほれぼれと観た・・・・・
「火天の城」
こちらは、山本兼一の松本清張賞受賞の映画化。オーソドックスなスタイルの時代物、
でもこれぐらいのテンポが俺には丁度いい。
現在の金に換算すれば、総工費1,000億円かかっただろうと推定されている幻の
名城「安土城」。この城の建立を3年以内にと信長に命じれれた棟梁の岡部又右衛門。
その建立までの物語であるが、厳しい設計審査を踏んで、さまざまな試練をくぐって
とうとう建立するストーリィだ。だが、そこには当然主従との葛藤、上下とのせめぎあいも
ある。また、人間の深い絆、家族愛、人間愛・・・・やはり映画とはこれぞとばかりに
見せてくれる。圧巻は城の中心なるいわゆる大黒柱だが、完成間際に暴風雨により
ズレが見つかるのだ。ここがこの映画の最大の見せ場だ。そして棟梁の棟梁としての
最高の見せ場でもある。思わず俺はこの場面で、祈るような気持ちで成功を祈った。
一人の発案者がいて、それを実行しようとする者がいて、それを理解し
協力する者がいなければ、何事も成功はしない。それは、この安土城の建立に
限ったものではないだろう。つまり、夢を描いても決して一人ではできないと言う事。
そして、成功まではいろんな人の協力、妻や家族の理解、それをなくして成功はない事。
この「火天の城」はそんな多くの示唆を持った1級作品なのである
併せてスペクタル映画とも言えそうだ。昨年観た「紀元前」をも彷彿させた大石の移動など
かつての日本映画の時代物にはなかったように思う。それだけに迫力ある、そのシーンで
あった。
| 固定リンク | 0
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 男の名は・・・植木等(2020.07.02)
- 映画「阿弥陀堂だより」(2020.02.26)
- 「風の電話」(2020.01.30)
- 人生色々・・・(2019.10.26)
- さんざしの花咲いて・・・(2019.05.22)
コメント